中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』ネタバレ感想

航空会社が認めないファーストクラスの上、キングクラス | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』

航空会社が認めないファーストクラスの上、キングクラス | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』より引用

  • 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』ネタバレストーリー・あらすじ
  • 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』ネタバレ感想・まとめ
  • 中間管理録トネガワ 概要
  • 中間管理録トネガワを連載している無料WEBマンガ『コミックDAYS』について

中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』ネタバレストーリー・あらすじ

福本伸行本人が悪魔的読み切り「中間管理録トネガワ」を執筆。

30ページの大ボリューム。圧倒的僥倖。

冬、押し迫った師走。

兵藤会長は、トネガワに寒いと訴えかける。

トネガワは、ダウンなどで厚着をして防寒してくださいというも、兵藤会長は「折れろ」というのかとトネガワの提案を突っ返す。

「寒さ」に負けてアイデンティティの和装を捨てろというのかとトネガワに説教する。

トネガワは、ちゃんちゃんこをというもすでに聞く耳を持たない兵藤会長。

兵藤会長はハワイに行くと言い出す。

トネガワは自分の察しの悪さを謝罪して、自家用ジェットの用意をするというも黒服から報告を受ける。現在、自家用ジェットは息子の和也が同級生を連れて、モルディブにいっているというと、息子にそんな仲間がと遠くを見る兵藤会長。

兵藤会長は、そういう理由なら仕方ないと、大衆機でいくという。

キングクラスを所望する兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』

キングクラスを所望する兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』より引用

ただし、クラスは「キング」だと注文をつける。それ以外はダメだと。トネガワは心得ておりますと、返す。

日本の旅客機のシートランクは、4段階ある。エコノミー、ビジネス、ファースト、そして、その上のキングクラス。

この四層からなされていて、愚鈍な大衆が騒ぎ出しかねないので、航空会社は決して認めないが事実である。

旅客機の居住部分の1/4の面積を占め、仲間たちだけの完全プライベート空間である。中には、キングがストレスなくお休みになっていただく、キングサイズのベッド。ジェットバス、そして、運動不足を解消するための、ビリヤード台、卓球台、打ちっ放しゴルフ施設まである。

さらに座席から操縦士たちを監視できるのぞき窓付き。

キング自ら、己が安全を目視で確認できるシステムである。致せり尽くせりとはまさにこのこと。

機長が副機長を連れて兵藤会長に挨拶にくる。

ハワイまでのフライトは、飛行時間15000時間の「JNA」の至宝、前島機長が仰せつかりました。と挨拶し、副機長・山梨を紹介する。

兵藤会長は、山梨を見て、若造の青ひょうたんで大丈夫かと心配する。前島は山梨は優秀で、第一に自分がいるという。兵藤会長が座るシートには「アレ」があるというと納得する兵藤会長。

操縦室に入った二人は、山梨は緊張したと、唇にリップクリームを塗る。

飛んでしまえば、もう会うことがないという前島。

兵藤会長を乗せた飛行機がテイクオフ。

兵藤会長は、テイクオフ早々にワイン風呂を堪能。風呂から上がれば、専属のキャビンアテンダントがカラダを拭き、マグロの解体ショー。

マグロのにぎりで舌鼓。それを皮切りに、和、洋、中の高級食材究極料理が次々とテーブルに運ばれてくる。

大きなクロアワビ煮、何万匹に1匹しか出現しないサーモンの「アレ」。幻のカニ、エビ、イカ、ウニ、イクラ、神戸牛、松坂牛、米沢牛、それらを兵藤会長のついでで食せる黒服、山崎と荻野は幸せと喜び勇んで食べる。

山崎と荻野を見てトネガワは自分の若い頃を思い出して優しい眼差しになる。

これも余裕のなせる技か、優雅な空の旅を満喫。

その一方で、現在の奴隷船エコノミーでうごめく民衆たち。狭いけど、ハワイまでガマン。

ハワイにいくということでちょっと浮かれている。家族をつれてハワイにいける自分を褒めるオヤジ。これをエグゼクティブをいうんだろうと考える。エコノミー症候群にならないように、座席で足踏みをするオヤジ。

キャビンアテンダントとのツイスターゲームを愉しむ兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』

キャビンアテンダントとのツイスターゲームを愉しむ兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』より引用

本当のエグゼクティブは、キャビンアテンダントとのツイスターゲームに興じる。どちらが楽しいかは一目瞭然。キャビンアテンダントが負け、スカートで大股を開くこととなり、兵藤会長は、あんたもご開帳だと上機嫌。

そんな和やかなムードを破ったのは離陸してから3時間ぐらいたってから。

操縦室を見ると機長の姿が見えない。

操縦室から、キングクラス常駐医師の肩を借りて、機長がキングクラスの部屋に担ぎこまれる。

機長が突発性心筋症で倒れる | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』

機長が突発性心筋症で倒れる | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』より引用

医師は、機長に心臓マッサージを施す。突発性心筋症だという医師。医師はごく稀だが確率的には1万分の1。

トネガワは医師の襟首を締め上げる。1万分の1がなぜ今起こるというもそういわれてもと顔を歪ませる医師。

兵藤会長は飛行機はどうなるとトネガワに聞く。

飛行機はオートパイロットで飛行中なので、問題ないが離着陸には副機長に任せるしかないと説明するトネガワ。

それを聞いて、あの若造かという兵藤会長。

あんなヤツに命を預けなければならんのかと苛立ちを見せる。

トネガワは問題ないという。場数を踏んだプロだと、覗き窓から操縦席を見ると、副機長がふらりと倒れる。

副機長も気絶かと。キングクラスに戦慄が走る。

一方で、エコノミークラスでは、惰眠、妄想、安穏を貪る民衆。いつの時代も真実を大衆が知るのは支配階級の人間たちのずっと後。

悲観にくれるキングクラス。

阿鼻叫喚のキングクラス。

操縦士がいなくなった飛行機はいずれ落ちる。なら脱出しかないという兵藤会長。

キングクラスのもっとも大きな特徴は、王が座るキングシートのみ、緊急時離脱することができる。まさに究極のサービス。

王が離脱するのは当然。問題は、人選。緊急離脱できるシートは、王と王の世話をする二人のみ。

トネガワは、山崎や荻野には悪いが、ここは自分がと思う。山崎、荻野では、兵藤会長との信頼の厚さが違う。この緊急時兵藤会長がお世話を託すのはトネガワ以外ないと確信していたトネガワ。

一緒に離脱するのはトネガワではなく山崎を選ぶ兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』

一緒に離脱するのはトネガワではなく山崎を選ぶ兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』より引用

しかし、兵藤会長が選んだのはアゴと山崎の肩を叩く。

トネガワは、兵藤会長に何故自分ではないのかと問う。

トネガワを人選しなかったのは年寄りだから | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』

トネガワを人選しなかったのは年寄りだから | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』より引用

兵藤会長は、少し考えたが、トネガワは年寄りだという。

サバイバルには若い力が必要だと。

緊急脱出セットのヘルメットを兵藤会長に被らせ、準備を整える山崎。

そして、緊急脱出ボタンを押す。

床が閉まり、キングシートは離脱していった。

荻野はトネガワに死ぬんだーと泣きつく。

しかし、トネガワはあることに気付いた。

副機長が普通に座っている。

副機長は、機長が倒れたことで緊張をして、リップクリームを塗ろうとして床に落として拾うのに手間取っただけだった。

兵藤会長の迅速な決断、行動力が仇となってしまった。

兵藤会長を乗せたシートは、無事に着水。山崎はあとは救助を待つばかりだという。GPS頼みだという。

兵藤会長は、のんびりしてるから悪くないという。

山崎はサバイバルリュックの中身をチェックしようとする。

兵藤会長は、山崎にコーヒーを頼む。山崎は機内ではなく遭難中だというと、ギャーギャーうるさいし、ヘルメットがうざいと海に投げ捨てる。

命綱のGPS装置を投げ捨てる兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』

命綱のGPS装置を投げ捨てる兵藤会長 | 中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』より引用

山崎は、あのヘルメットがGPSがついているんですと叫ぶ。

GPSを知らない会長に、今の状況なら命の次に大事なものだと説明するも、ゴールド、プラチナ、サファイアだという会長。

兵藤会長は、眠いからブランケットを所望する。

GPSを無くして救助困難と思われたが、会長が懇意にしているパナマのタンカーに激突して、奇跡的に救助される。

中間管理録トネガワ 福本伸行特別読み切り『王座』ネタバレ感想・まとめ

キャビンアテンダントとツイスターゲームなんて羨ましいし、ご開帳なんてラッキース●ベがあったとしても絵的に嬉しくないw これほどの材料を全く生かせない圧倒的な絵、悪魔的な絵w

シート二つで、波で転覆しそうだけど、キングクラスのシートだし、転覆しないような仕組みになっているんだろうな。

コミックDAYS『中間管理録トネガワ』を読んで。

中間管理録トネガワ 概要

福本伸行の作品『賭博黙示録カイジ』の登場人物の1人・利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品。大勢の黒服たちを束ねる帝愛グループ幹部でありながら、暴君・兵藤会長のご機嫌を最も身近で気にしなくてはならない、いわば中間管理職である利根川の苦悩と葛藤がコミカルに描かれている。

時間軸としては『賭博黙示録カイジ』以前(1996年以前)に当たるが、作品内に登場する各種事物は連載中の現在と同じく2010年代のものになっている。同じ『カイジ』シリーズのスピンオフ作品として『1日外出録ハンチョウ』もあり、単行本2巻に特別読み切りが掲載され、こちらも萩原天晴が原作を務めている。

中間管理録トネガワを連載している無料WEBマンガ『コミックDAYS』について

ヤングマガジン、モーニング、アフタヌーン、イブニング、Kiss、BE・LOVEの講談社6誌の定期購読が月額720円(初月無料)でできたり、連載移籍する「中間管理録トネガワ」をはじめ、多数のオリジナル連載と過去の名作が無料で読めたり、1話ごとに買える「コミックDAYS」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です